過去の男 X君② | 私キレイになります

過去の男 X君②


X君のことは大好きだったけど
叶わなかった恋。


いろんな本を読んだり友達に聞いてもらったりして、わかったこと。
「彼は私を選ばなかった。そういう運命だった。」


それが結論。



そう思って納得して、X君と過ごした時間は短かったけれど
私の中で良い思い出として消化することが出来たと思う。



それから数年たって・・・

X君が日本に出張によく来るようになった。

昔の職場にも顔を出すので、みんなでランチということがよくある。
最初はそのランチに参加することを躊躇していた。
X君とどうやって話そう・・・。



だけど今の彼が出来てからは精神的に安定して
そのX君のいるランチにも参加できるようになった。

今の彼が本当に私を大事にしてくれるから、過去はどうでもいい!!
むしろ、あの時X君が私を振ってくれて(かなり曖昧にだけど)ありがとう!!と思えるようになった。


そういうランチが何回かあって、X君ともようやく普通に話せるように
なった頃・・・




偶然、会社のビル前でX君に遭遇した。
「あ、また日本に出張で来てるんだね。会社の誰かとランチでもしていたんだね・・・」と
悲しいとか不快とかそういう感情も全く無い状態で
X君と二人で世間話をしながら歩いた。


ふいにX君が「○○(私)にずっと謝らなきゃと思っていたことがあって」と言い出す。



私もX君が何を言いたいかはわかっていた。
私への態度を曖昧にしたこと。避けるようになったこと、なんだと思う。
でも私はもうその頃には、「X君が私を選ばなかったのも運命。だから今の彼と出会えてすごく楽しい日々を過ごせている」と思っていた。


「え?何のこと?」と一応聞いてみる。


「あのさ、○○(私)がすごく良くしてくれたこと。でもあの時仕事とか忙しくて、返事とかもしなくて、ごめんね。」


私の気持ちに答えて上げられなくてごめんね、ってことかな?
残念だけど、今はすごく優しい大好きな彼がいるのよ!!と余裕だった。

しかも「仕事が忙しいというのは、断り文句」と思っていた私はさらに余裕(笑)。


「え~?何を言ってるのー?大丈夫だよ、私。(今は大事な彼がいるから!! と出そうになった言葉を呑みこむ。)」
と笑顔の私。


「もう○○(X君のいる国)に帰るんでしょ?」


「うん。今日の夜便なんだ。」


「じゃ、またね!! 元気でね!」と超笑顔&余裕たっぷりの私。



なんだかね、すごく嬉しかったの。
結婚して数年経っても、私のことを覚えていてくれたんだ、気にしていてくれたんだってことが。

私の中ではX君への気持ちなんてとっくに消化してることだったんだけど。

それでも嬉しかったな~って。
ヒドイ!って思ったこともあったけど、今は良かったと思える。

恋愛ってすごく辛い経験をすることもあったりして
でも後になってみると
良い経験だったし、自分にとって何が大事かってわかることがあるんだな、と
最近本当に良く思う。


X君ありがとう!!
そういう言葉をくれただけでも嬉しかったよ。